探検家・角幡唯介さんの最新作『地図なき山――日高山脈49日漂泊行』刊行記念トークイベント開催決定!
株式会社新潮社より、探検家・作家の角幡唯介さんの最新作『地図なき山――日高山脈49日漂泊行』が2024年11月20日に発売されます。
本書は、角幡さんがこれまで「脱システム」を掲げてきた冒険の中でも、冬の北極を歩いた『極夜行』と双璧をなす重要な旅となった、日高山脈での「地図を持たない登山」の記録です。
刊行を記念し、冒険研究所書店にて、同店の店主で、植村直己冒険賞受賞の冒険家・荻田泰永さんとのトークイベントが開催されます。
地図を持たずに挑んだ、日高山脈49日間の漂泊
角幡さんは、足かけ6年、計4回に渡って日高山脈で「地図なし登山」を行いました。広大な山域に地図を持たずに分け入るという前代未聞の山行は、世界の辺境を旅してきた角幡さんにとっても、「心が折れかけた」瞬間があったと言います。
イベントでは、なぜ地図を持たずに山に入ろうと思ったのか、そこで見た世界とはどんなものだったのか、といった疑問について、これまで角幡さんの探検活動を誰よりも詳しく知る荻田泰永さんが迫ります。
イベント概要
日時: 2024年11月30日(土) 16:00~19:00
会場: 冒険研究所書店(オンライン配信あり)
住所: 神奈川県大和市福田5521-7 桜ヶ丘小沢ビル2階
定員: 会場参加30名 ※オンラインは定員なし
参加費: 2,000円 ※後日アーカイブ配信視聴可能
ご参加方法: 冒険研究所書店ホームページよりお申し込み。詳細は下記ボタンからご覧いただけます。
登壇者プロフィール
角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)
1976年北海道生まれ。探検家・作家。チベットのヤル・ツアンポー峡谷の単独探検や、極夜の北極探検など独創的な活動で知られる。近年はグリーンランドとカナダ・エルズミア島の地球最北部で狩りをしながら犬橇で旅をするエスキモースタイルの長期旅行を実践する。
主な著書に『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』、『雪男は向こうからやってきた』、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』、『極夜行』、『裸の大地』第一部・第二部、『書くことの不純』などがある。
荻田泰永(おぎた・やすなが)
1977年神奈川県生まれ。北極冒険家。2000年より主に単独徒歩による極地冒険を行う。これまで18回の北極行と1回の南極行を経験。2016年、カナダとグリーンランドの最北の村をつなぐ1000kmの単独徒歩行(世界初踏破)。2018年、南極点無補給単独徒歩到達に成功(日本人初)。同年「2017植村直己冒険賞」を受賞。2021年、神奈川県大和市に「冒険研究所書店」開業。
主な著書に『北極男 増補版』、『考える脚』、『PIHOTEK 北極を風と歩く』、『君はなぜ北極を歩かないのか』などがある。
著者コメント
「前代未聞の登山記です。誰にも想像できない世界がここに描かれています。情報がありすぎて息苦しいほどの世の中ですが、地図をもたずに山に登れば、そこは完全に情報の遮断された世界にかわります。完璧に情報が失われると人はどれほどうろたえるのか。自由と不安、矛盾する感情のなかで苦しみ、解放される。そんな登山だったと思います。」
書籍概要
タイトル: 地図なき山――日高山脈49日漂泊行
著者名: 角幡唯介
判型: 四六判(288ページ)
定価: 2,310円(税込)
発売日: 2024年11月20日
ISBN: 978-4-10-350232-6
URL: https://www.shinchosha.co.jp/book/350232/
内容紹介: 文明の衣を脱ぎ捨て、大地と向き合いたい――百戦錬磨の探検家は、地図を持たずに日高の山に挑む。だが、先の読めない恐怖に足がすくみ、「魔境」と化した山に打ちのめされる。前代未聞の冒険登山ノンフィクション。
株式会社新潮社について
株式会社新潮社は、1896年創業の出版社です。小説、ノンフィクション、文芸評論、歴史、思想、科学、芸術など幅広いジャンルの書籍を出版しています。
代表的な雑誌には「新潮」「新潮文庫」「婦人公論」「小説新潮」などがあります。