高速AIクラウドサービスを提供するエクストリームーDがシリーズCラウンドの資金調達を完了
高速AIクラウドサービスの提供に注力するエクストリームーD株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柴田 直樹、以下 エクストリームーD)は、2024年11月1日、第三者割当増資によるシリーズCラウンドの資金調達を完了したことを発表しました。
今回の資金調達には、三井住友海上キャピタル株式会社(MSIVC2023V 投資事業有限責任組合 以下 MSIVC)、株式会社ベンチャーラボインベストメント(MSスタートアップ支援投資事業有限責任組合 以下 VL)、既存投資家、エクストリームーD従業員が参加しました。
エクストリームーDは、調達した資金を用いて、AIデータ学習及び推論向けのマルチ環境対応の高速AIクラウド「Raplase(Ra+)」の本格展開と新機能開発を加速させる予定です。具体的には、人員増強、活動拠点の拡張、営業マーケティング活動の強化などを積極的に実施していくとのことです。
AI開発・運用における高性能計算リソースの重要性
近年、企業におけるAI活用は急速に普及しており、AI開発や運用に不可欠な高性能計算リソースの確保が重要な課題となっています。エクストリームーDが提供する「Raplase(Ra+)」は、クラウドGPUへの接続を容易にすることで、企業がスムーズにAI環境を構築し、高性能な計算処理を実現することを可能にするサービスです。
投資家からの期待
今回の資金調達にあたり、投資家からはエクストリームーDの技術力と今後の成長性に対する高い期待が寄せられています。
三井住友海上キャピタル株式会社 投資部 髙木俊吾様は、「大手企業で AI の利活用が当たり前となりつつある中、AIの開発・運用のための高性能な計算リソースの確保は業界を問わず喫緊の課題です。「Raplase(Ra+)」は、大手企業のシステム環境から、簡単にクラウドGPUに接続できるサービスであり、大手企業への導入が広がりつつあるなか、今後は必要不可欠なAIサービスの基盤ソリューションになると確信しています。ハイパフォーマンスコンピューティング領域のスペシャリストチームである貴社の挑戦を弊社も全力でサポートして参ります。」とコメントしています。
株式会社 ベンチャーラボインベストメント 常務取締役 山中大慈様は、「エクストリームD社は、AI向け高速GPUを高度な専門知識なしに即時導入可能なサービスを提供しています。AIのビジネス活用が日常化する中で、同社が果たす役割は非常に重要です。今回の資金調達により、さらなる技術革新を推進し、AI分野の次世代リーダーとして飛躍することを確信しています。これからの挑戦に対する期待は非常に大きく、引き続き全力で応援していきます。」と述べています。
エクストリームーDの今後の展望
エクストリームーD代表取締役CEO兼CTO 柴田 直樹氏は、「今回の資金調達は、これまで当社が進めて参りましたHPC/AI向けのサービス需要が企業向けで急速に高まり、体制の強化並びに開発チームの拡充が急務となりました。急増した顧客の需要に期待通りお応えしていくために、当社の事業へのご理解と投資だけでない様々なご支援策をご提案頂きました投資家の皆様へ割当増資を実施させて頂くことになりました。当社としては3回目の大型資金調達になります。来たるべくAI必須の時代に、AI基盤の重要性を感じている企業様に寄り添うサービスの開発を加速をチーム一丸で進めて参ります。」と今後の展望を語っています。
エクストリームーD株式会社について
エクストリームーD株式会社は、2015年設立の、高速で効率的なHPCクラウドコンピューティングへのアクセスを提供することを目指す企業です。本社は東京都品川区に、米国子会社(XTREME-D AMERICA Inc.)を米国カリフォルニアに置いています。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)とクラウド技術において豊富な経験を持つメンバーで構成されており、2020年に発売したHPC向け高速クラウドサービス「AXXE-L」は、生成系AIの需要拡大に伴い、エンタープライズ企業のAI処理に多く採用されました。その後、「AXXE-L」はAI向けのサービス「Raplase(Ra+)」へと進化し、現在も開発提供を行っています。
エクストリームーDは、今後もAI分野において、企業のニーズに合わせた革新的なサービスを提供し、AIの普及促進に貢献していくことを目指しています。