広瀬章人九段、藤井聡太JT杯覇者を破り将棋日本シリーズJTプロ公式戦決勝へ！
2024年11月2日、愛知県国際展示場にて開催された「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」準決勝第二局で、広瀬章人九段が藤井聡太JT杯覇者を137手で破り、決勝進出を果たしました。広瀬九段は5年ぶりの決勝進出となります。
今回の対局は、広瀬九段の先手で相掛かりが展開されました。広瀬九段は序盤から積極的に横歩を取り、藤井JT杯覇者を揺さぶりました。中盤以降は、藤井JT杯覇者が粘り強く攻め続けましたが、広瀬九段は冷静に受けながら反撃の機会を伺っていました。
そして迎えた終盤、広瀬九段は119手目▲3四歩と決断の一手を放ち、藤井玉を即詰みに追い込みました。この見事な一手で、広瀬九段は5年ぶりに決勝進出を決めたのです。
対局後、広瀬九段は「こちらが横歩を取ったら、こういう展開になるかなという手順になりました。後手は角を手放しているかわりに、1筋を詰めましたが、互角くらいだろうという感触です。9筋の端攻めを見せられて、61手目▲6五同銀は行くしかありません。その後飛車と金桂の二枚替えになって、悪くないと思いました。77手目▲7九香で後手に金を使わせたので、▲6一龍に受けがないんです。しかしそこは藤井JT杯覇者ですから、いろいろと手をつないできます。迫られて気持ち悪い中、119手目▲3四歩が決断の一手で勝つことができました。決勝は5年前と同じく渡辺九段が相手です。対藤井戦のことばかり考えていたので、決勝のことはこれから考えます（笑）。」と語りました。
藤井JT杯覇者は「セントレア（中部国際空港）はプロになってから使うことが多いのですが、会場のAichi Sky Expoは初めてです。とても広いという印象です。広瀬九段は終盤の切れ味があり、また序盤の工夫も見られます。早指しの対局ですので十分気をつけて臨みたいと思います。先手後手は当日の振り駒で決まるので、意識しすぎないようにしています。」とコメントしていました。
今回の対局は、広瀬九段の冷静な戦いぶりが光った一局でした。持ち時間1時間、1手30秒の早指しという時間制限の中での見事な勝利は、多くのファンを魅了しました。
広瀬九段は、決勝戦で渡辺明九段と対戦します。5年ぶりの決勝、広瀬九段はどのような戦いを見せてくれるのか、注目が集まります。
「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」について
「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」は、公益社団法人日本将棋連盟とJTが共催する、日本を代表する棋士たちが熱い戦いを繰り広げる棋戦です。2024年の大会は、4名によるトーナメント方式で行われています。
公益社団法人日本将棋連盟
公益社団法人日本将棋連盟は、将棋の普及と発展を目的とした団体です。将棋のルール制定や棋士の育成、大会の開催など、幅広い活動を行っています。
決勝戦は11月10日
広瀬九段は決勝戦で、渡辺明九段と対戦します。決勝戦は2024年11月10日（日）に、Aichi Sky Expoにて開催されます。
広瀬九段は、5年ぶりの決勝進出。渡辺九段との対戦は、どのような展開を見せるのか、注目が集まります。
この熱戦をぜひご覧ください。
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